実家が借地。お金をかけて更地にしなきゃいけないの?

エピソード

借地権は売れる!?

土地を借りて家を建てている実家や不動産をお持ちの方へアドバイス!
借地権(土地を借りている権利)は現金化”することができます!!

地代を払って、更地にして所有者に返す。
それが当たり前と考えている方は、最後まで見ていってください。
折角の資産が負債になってしまうこともあるので、損をしないよう注意してください。

借地権の売買って普通なの?

借地権売買は不動産売買の中でも頻度が少ない取引の一つです。
不動産取引について関わったことのない人にとってはそもそも借地権を知らないなんてことも当たり前なほど専門性のある内容です。

「土地を借りる」借地権を説明する前に、そもそも、「土地を買う」(所有する)ということを説明すると・・・・

「土地を使う権利」(地上権)と「土地を所有する権利」(底地権)を合わせて所有権として土地を所有し家を建ててるということになります。

土地を借りるとは 「土地を使う権利」(地上権)「土地を所有する権利」(底地権)を持っている人 に 賃料を払って借りる ということです。

「土地を借りる」とはつまり、土地の「地上権」を所有しているということになるので、「土地を使う権利」を売ることができるという訳です。

土地の売買をよくする一般人は多くないと思いますが、権利を細分化している借地権の売買など一般の人が触れる機会などほぼないといってもいいですね。

だからこそ、売れることを知らない人が多く、そのまま返してしまうということが多いのです。

いくらぐらいで売れるの?

いくらぐらいで売れるかというと、一番は不動産屋に査定を出してみるのがお勧めですが、借地権の売買はまれです。不動産屋をやっていても知識がない人が多くいます。それだけレアな取引だということなので、わからないだろうと騙してくる不動産屋も多くいるのです。

借地権がいくらで売れるかイメージを付ける方法をお教えします。これを知っておくだけで、家族の資産や家の資産を守れるので、チャレンジしてみてください。

  1. 土地「所有権」の取引相場を知る
  2. 借地権割合を知る
  3. 金額を計算する

1.土地「所有権」の取引相場を知る

取引相場を知る簡単な方法があります。それはネットで検索するだけ!

100%正確な金額はありません。
複雑な要素があり取引金額が変動しますが、そんなことはあまり考える必要なありません。

あくまで、不動産屋に騙されないための知識を身に着け資産防衛をすることが目的です。不動産屋に査定を依頼しもらった査定書の根拠を確認する時に確かめる答え合わせの方法と思って下さい。

検索時のおすすめサイトのリンクです。(もちろん無料)

サイトで自宅の住所(~都道府県~区市)を検索して、地図から一番近い場所の金額を参考にするとおおよそ単価(㎡、坪)がわかります。

2.借地権割合を知る

借地権割合いとは?

「所有権」を分解したときの「地上権」と「底地権」の割合を国税庁(国)が発表しているので、それを確認します。確認先はこちら👇🏻👇🏻👇🏻👇🏻👇🏻

使い方もページの左側にあるので見てみてください。

財産評価基準書|国税庁 (nta.go.jp)引用
記号借地権割合
A90%
B80%
C70%
D60%
E50%
F40%
G30%
路線価図の説明|国税庁 (nta.go.jp)引用

[このページの使い方]を参考にしながら、調べたい土地の接している道路に書いてある”記号”(A~G)を調べます。

👈この割合を確認することがとても大事です。

この割合がわかれば、ざっくり計算ができます。

3.金額を計算する

調べてみたら、こんな感じだった場合、計算してみると・・・・・・

①100㎡×②165,077円×③0.6(D)=9,904,620円

借地で土地を借りていた場合、借地権を売却すると約1,000万円くらいの値が付く可能性があるということになります。

やっぱり最後は専門家に相談!

実際に売れるかどうかは、専門的な調査が必要です。

でも、土地を借りていても、資産になるということを念頭に入れておくだけでも価値はあります。単に更地にするといっても解体費や土地の埋設物撤去費用など何百万円単位でお金がかかるものです。

実際はお金がかかるどころか現金化できる可能性があるということを知っておくだけで、「マイナスの資産」だと思っていたものが「プラスの資産」になることもあるので、実家や持っている不動産が借地だった場合、あきらめずに活動してすることをお勧めします。

少し面倒でもお金になるとわかっていれば頑張れることもあると思います。
以上、参考になればうれしいです。

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