物件を買いたいけど予算を決められない!

仲介営業マンの本音

住宅を買いたいと思ってまず最初にわからないことは、いくらの物件なら買えるの?ということでしょう。どんなにいいと思った物件でも生活が苦しくなる買い物はしたくないし、お金をケチって買うのもイヤ!

いくらの予算で探し始めればいいのかわからないと思っている方は是非参考にして下さい。

物件を買うのにいきなりお金の話?と思う方もいらっしゃると思いますが、夢を現実にするためには一番大切なことはやっぱりお金です。

高すぎる物件を買えばその後の暮らしは苦しくなるし、もっとお金をかけておけばよかったと後悔することもあるでしょう。何度も買い替えられないものだからこそ、満足いく選択をしたいと思うものです。

だからこそしっかり予算を決めてから物件探しをスタートしましょう!

生活から考える

一番イメージしやすい方法として、「生活費」から考えてみる。一番実践的で現実的です。今の生活にゆとりがある状態なのか、今よりも住宅費を減らしたいのか、そこから考えてみると金額を決めやすいです。

具体的に考えてみましょう。

生活費の考え方は色々ありますが、家計簿をつけるとイメージしやすくなります。最近ではアプリで連動してくれるので少ない手間でできるので、是非実践してみてください。大事なことは、どれくらいの支出なら生活ができるかを自分で決めるということです。書物を読んだり、サイトを見たり参考にすることはとてもいいことですが、実際に生活していくのは自分自身ですので、どれくらいと自分で決めることがとても大切になります。

具体的な生活費の参考例です。実際にどんなものにどれくらい使っているかを考えて生活をイメージしていきましょう。

科   目実際にかかっている月々の金額
住 宅 費90,000円
食   費 40,000円
通 信 費 25,000円
衣 服 代 10,000円
外 食 費 20,000円
交 際 費 10,000円
雑 貨 代 10,000円
光 熱 費 20,000円
医 療 費  5,000円
交 通 費  5,000円
娯 楽 費 20,000円
合   計255,000円
参考例

具体的な費用を考えて、月々9万円を住宅費用に決めた場合、借り入れ額を計算する方法はいくつかありますが、営業でも自分で計算する時にお勧めしていたサイトですので、活用してみてください。

変動金利0.6%で35年支払いをする想定の場合、簡単な計算方法はこんな感じです☟

90,000(円・月額) ÷ 2,640(①) × 100 = 3,460(万円)

・借入をする銀行にもよりますが、変動金利で借り入れする場合、大体0.6%くらいで計算することが多いです。おおよそ前後0.3%くらいは借り入れ内容によって変わります。
・①は、100万円を同じ金利、年数で借り場合の月々返済額です。

細かなことは考えず、簡単に計算したいという方にお勧めな方法です。

借り入れは10万円単位が多く、1万円以下は切り捨てで考えるといいでしょう!

借入できる金額を考える

借入可能な金額から月々の支払いを考えていく方法もあります。

ネットで検索するといろいろな銀行でシミュレーションができます。そこから考えるとわかりやすいと思います。

▶フラット35
▶楽天銀行
▶じぶん銀行
▶みずほ銀行

ざっくりですが、年収550万円で借り入れができる金額はおおよそ4,160万円が目安となります。銀行によって基準が違っているので、バラつきがあります。

「月々支払える金額」から考え、「実際に借り入れができる金額」を考えてみると借入金額をいくらで設定すると自分らしい買い物ができるか検討しやすので試してみてください。

戸建てとマンション月々にかかる費用の違い

「戸建て」「マンション」月々のランニングコストの違いを考えると購入したい物件があったときに参考になるので、検討をしてみましょう。

「戸建て」の場合は、ローンの支払い以外に月々発生するものはほぼありません。車を持っていても駐車場が敷地にある物件であれば、費用は掛かりません。しかし、定期的なメンテナンス費用を自分で工面する必要があります。外壁や屋根、基礎部分やシロアリ対策といったことに対し、貯金等で備えていく必要があります。足場を組む工事をする場合何百万円単位でお金が掛かるので、それなりな蓄えを準備するように計画していきましょう。全部自分で決めてメンテナンスをしていきますので、どのように工事していくかを計画し、見積もりを取って工事をしていくことになります。

「マンション」の場合は、住宅ローン以外に管理費、修繕積立金、(マンションによっては、駐車場代、駐輪代、共有設備の使用料)などが掛かり、借入以外に月々発生する金額が決まっています。そのため、月々の返済を考える上では、住宅ローン以外にどれくらい月々発生するかを踏まえて住宅ローンの返済額を決める必要があります。細かな計算を省くとおおよそ25,000円から35,000円くらい住宅ローン以外の固定費でかかることが多いです。マンションを選ぶ際には金額をしっかり確かめるようにしましょう。戸建てと違いマンション全体で外壁や共用部分の工事をするための費用を積み立てるので、面倒はなく安心という方も多いでしょう。その分月々に積立金や管理費を支払い。備えていきます。

予算を決める

具体的に予算を決めるにあたって、マンションを買うのか、戸建てを買うのかによっても借入金額の検討が必要になります。

「実際に支払える金額」を検討して、「借入できる金額」を確認して、購入したい物件の種類を決めて、実際に当てはめていくと予算が組み立てられます。

実際のところは、自分で計算するというよりも不動産屋で資料を出してもらって検討する人が圧倒的に多いです。特に借入をする際の金利の部分がよくわからないという方が多いと思います。でもそれはそれでいいのです。

一番のポイントは「実際に払える住宅費」はいくらかということを考えて、それ以上は借りれても借りない

予算を考える上ではそれが一番大切なことです。実際に物件を探し出すと、いいものがたくさん目に入り、これくらいなら我慢できるかな?とか、高い買い物だから妥協しない、とかお金を掛ける理由はたくさん出てきます。借り入れではなく現金で解決できる資金を準備するのも一つの手です。借り入れようと思えば、初期費用も借りれるようになっているので、いくらでもという訳ではないですが、月々5,000円くらいなら追加しても!とどんどん膨れ上がらないように、注意して月々支払い額から予算を考えましょう。

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